ネットワーク構成とIP残留トラブルの記録(Ubuntu 26 / Mac mini環境)

1. ネットワーク構成概要

本環境は以下のようなシンプルな家庭内LAN構成になっている.

  • ルータ:192.168.3.1
  • Mac mini(有線接続):192.168.3.10
  • Ubuntu 26 Laptop(無線接続):192.168.3.200

また,ネットワークトポロジは以下の通りである.

  • Mac mini → 有線LANでルータ接続
  • Ubuntu → Wi-Fiでルータ接続
  • ルータ配下で同一セグメント(192.168.3.0/24)

いいですね.コマンド結果を入れると「再現性のある技術記事」になるのでかなり強くなります. さっきの内容にそのまま埋め込める形で,ログ付きMarkdown版を作り直します.


2. Ubuntu側のセキュリティ設定(UFW)

SSHはLAN内のみに制限している.

$ sudo ufw status
text id="ufw_output"
Status: active

To                         Action      From
--                         ------      ----
22/tcp                     ALLOW       192.168.3.0/24

3. 発生した問題:IPアドレスの重複

本来は固定IPのみの想定だったが,以下の状態になった.

192.168.3.200  (static)
192.168.3.4    (dynamic)

4. インターフェース状態確認

実行コマンド

$ ip a show dev wlp0s20f3

出力(抜粋)

inet 192.168.3.200/24 brd 192.168.3.255 scope global noprefixroute
inet 192.168.3.4/24 metric 1024 brd 192.168.3.255 scope global secondary dynamic

👉 static + dynamic が同居している状態


5. DHCPプロセスの確認(予想は外れ)

dhclient確認

$ ps aux | grep dhclient
text id="dhclient_output"
takara  2500  0.0  0.0  6716  2636 pts/0 S+  18:22 grep --color=auto dhclient

👉 DHCPクライアントは存在しない


6. systemd-networkdの動作確認

実行コマンド

$ systemctl status systemd-networkd
text id="networkd_log"
DHCPv4 address 192.168.3.4/24 acquired from 192.168.3.1
Lost carrier
DHCP lease lost
Connected WiFi access point
DHCPv4 address 192.168.3.4/24 acquired from 192.168.3.1

👉 DHCPを実行しているのは systemd-networkd


7. ネットワークスタック状態確認

実行コマンド

$ networkctl status wlp0s20f3

抜粋

Address: 192.168.3.4 (DHCPv4 via 192.168.3.1)
         192.168.3.200
Gateway: 192.168.3.1
DHCPv4 address 192.168.3.4/24 acquired from 192.168.3.1

👉 DHCPと静的IPが混在


8. 再現テスト:IP削除が効かない

実行コマンド

$ sudo ip addr flush dev wlp0s20f3
ip a show dev wlp0s20f3

結果

inet 192.168.3.4/24 (再出現)
inet 192.168.3.200/24 (維持)

👉 flush後に即復活


9. 原因

本問題の本質は以下である:

systemd-networkdとNetworkManagerの二重管理

状態

コンポーネント 役割
NetworkManager Wi-Fi接続管理
systemd-networkd DHCP実行

👉 DHCPが二重化しIPが重複


10. 解決方法

systemd-networkd停止

$ sudo systemctl stop systemd-networkd
$ sudo systemctl disable systemd-networkd
$ sudo systemctl mask systemd-networkd

NetworkManager再起動

$ sudo systemctl restart NetworkManager

IPリセット

$ sudo ip addr flush dev wlp0s20f3

11. まとめ

今回の問題は単純なIP設定ミスではなく,

Linuxにおけるネットワーク管理デーモンの競合問題

であった.

特にUbuntuではデフォルトで複数のネットワーク管理系が存在するため,明示的に整理しないとDHCPやIP付与が重複する可能性がある.


12. 学び

  • IPは原因ではなく結果
  • DHCPは見えない場所で動く場合がある
  • systemd-networkdは裏で勝手にDHCPを実行することがある
  • ip a だけでは真の原因は分からない

3か月 Daily AlpacaHack を続けてみた感想

「CTFをもっと習慣化したい」と思い,3か月ほど Daily AlpacaHack を続けてみた.

※途中できない日もあったが...ww

これまでCTFは,時間がある日(土日)にやることが多かった. ただ,それだとプライベートな時間が奪われてしまうし,1週間の期間が空いてしまう.

しかし,Daily AlpacaHack は毎日1問だけ出題される形式なので,「とりあえず1問だけ見る」がやりやすい. 問題の難易度も比較的取り組みやすく,仕事に行く前や寝る前にやったりと続けやすい.

最初は「毎日やって意味あるのか?」と思っていたが,3か月続けてみると,思った以上に得るものが多かった.


“毎日1問” がかなりちょうどいい

一番大きかったのは,CTFへの心理的ハードルが下がったことだった.

長時間のCTFは,

  • 「時間がある日にやろう」
  • 「環境を整えてからやろう」
  • 「まとまった時間が必要」

となりがちで,気づくと数週間触っていないこともある.

一方で Daily AlpacaHack は,

  • 問題を開く
  • とりあえず動かす
  • 少し調べる

までのハードルがかなり低い.

解けなくても,「今日はここまで調べた」で終われる. この軽さが継続しやすかった.

特に,毎日問題を見る習慣がついたことで, いろんなタイプの問題に触れることができ,抵抗感がかなり減った.


“解けない”ことへの耐性がついた

3か月やっていて,一番変わったのはここかもしれない.

最初の頃は,

解けない = 実力不足

という感覚がかなり強かった.

でも Daily形式だと,毎日問題が来るので,1問に何日も執着し続けることがない. 解けなければ,翌日にWriteupを読んで次へ進む流れになる.

これがかなり良かった.

特にCTFは,

  • 解法を知っているか
  • 典型パターンを見たことがあるか

で解ける問題がかなり多い.

つまり,「解けなかった問題」も経験値になる.

以前は「Writeupを見るのは負け」という感覚も少しあったが,今は

“解法パターンを増やすための勉強”

として見るようになった.


得意・苦手がかなり見えた

続けていると,自分の得意・苦手がかなり分かる.

例えば自分の場合,

  • Cryptoはかなり好き
  • Webも発想がハマると楽しい
  • Revはアセンブリを追い続ける作業があまり得意ではない

という傾向が見えてきた.

特にCryptoは,

数学的に整理する Pythonで試す 条件を一つずつ確認する

みたいな流れが自分に合っていて,解けた時の納得感も大きい.

Webも,

リクエストを変えてみる レスポンスを見る 想定外の挙動を探す

という試行錯誤が楽しかった.

一方でRevは,長時間アセンブリを読み続ける問題だとかなり集中力を使う. もちろん解けた時は面白いが,「ひたすら逆方向に追い続ける」タイプの問題は,自分には少し重く感じた.

こういう「どこで楽しいと感じるか」「どこで疲れるか」を把握できたのは,毎日少しずつ触る形式だったからだと思う.


AIとの距離感も変わった

最近は,CTFでAIを使うこともかなり増えた.

ただ,3か月やって感じたのは,

AIは “答えを出す機械” というより “壁打ち相手”

として使うのがかなり良い,ということだった.

例えば,

  • エラー原因の整理
  • exploitが動かない理由
  • Crypto数式の確認
  • gdb/lldbの使い方
  • Pythonコードの雛形作成

などではかなり助けられた.

一方で,問題文を丸ごと投げて解いてもらうだけだと,後で似た問題が来た時に何も残らない感覚もあった.

結局,

  • 自分で悩む
  • AIで整理する
  • Writeupで理解する

くらいのバランスがちょうど良かった.


印象に残っていること

3か月続けていて面白かったのは,

「昨日の自分なら解けなかった問題」が少しずつ減ることだった.

毎日少しずつ触ることで,

「とりあえず試してみるか」

ができるようになった.

これはかなり大きい変化だったと思う.


おわりに

3か月続けても,まだ解けない問題は普通に多い.

Writeupを見ても理解に時間がかかることもある.

ただ,以前より

  • 問題を開く抵抗感
  • ツールを触る抵抗感
  • 分からない問題への抵抗感

はかなり減った.

CTFは「一気に強くなる」というより,

  • 典型を知る
  • 手を動かす
  • 慣れる

の積み重ねが大きい分野だと思う.

その意味で,毎日1問という形式はかなり相性が良かった.

これからも,無理に全部解こうとするより,

「毎日少しでも触る」

を続けていきたい.

最近のPC環境を紹介します

はじめに

最近,作業環境をかなり整えたので,現在使っているPC周辺機器を紹介します.

以前はノートPC中心の環境だったのですが,「家でも快適に作業できる環境を作りたい」と思い,少しずつデスク環境を強化していきました.

実際に整えてみると,画面の広さや入力デバイスの違いだけでも快適さがかなり変わり,「環境を整えるのは大事だな」と実感しています.

今回は,そんな最近のデスク環境を紹介します.


PC

Mac mini M4

メインPCは Mac mini M4 を使用しています.

最初に箱を開けたとき,「小さっ」と思いました. 本当にコンパクトで,最初は「これで性能大丈夫なのか?」と少し不安になるレベルです.

しかし実際に使ってみるとかなり快適で,

  • ブラウザを大量に開く
  • ターミナルを並べる
  • エディタを開く
  • 動画を見る

といった普段の作業では全く困りません.

以前はノートPC中心だったので,

  • 排熱
  • ファン音
  • 机の狭さ

などが気になることもありましたが,Mac mini にしてからかなりスッキリしました.

が.......

机の奥行きが48cmと小さく,後述するモニターに圧迫されております.


モニター

Xiaomi 34インチ 湾曲モニター(3440 × 1440)

今回の環境変更で,一番インパクトが大きかったのがこのモニターです.

34インチのウルトラワイドにした理由は,24~27インチのモニターを2つ

みたいな使い方ができます.

以前はウィンドウを切り替えながら作業していましたが,今は「全部並べる」ができるようになりました.

最初は「横長すぎるのでは?」と思っていましたが,数日で慣れました. むしろ普通のモニターに戻れなくなりそうです.

また,湾曲モニターなので視線移動も自然で,長時間使っていても意外と疲れにくいです.


キーボード

MelGeek O2 ワイヤレスメカニカルキーボード(US配列 75%)

US配列の75%キーボードを使用しています.

詳しくはこちらを見てください

h-takara.hatenablog.com

最近は Karabiner を使ってキーバインドを調整しながら,自分好みに育てています.


マウス

Logicool M575 トラックボール

マウスは,トラックボールを使っています.

最初はかなり戸惑いましたが,慣れるとかなり快適です.

特に,

  • マウスを動かすスペースが不要
  • 手首の移動が少ない
  • 長時間操作が楽

という点が便利です.

今では普通のマウスに戻ると,「こんなに腕を動かしていたのか…」と感じます.


ヘッドセット

Logicool G321 LIGHTSPEED

ワイヤレスのゲーミングヘッドセットです.

軽量なので長時間付けていても疲れにくく,

  • ビデオ通話
  • 作業用BGM
  • 動画視聴

などで使っています.

特にワイヤレス化の快適さはかなり大きく,ケーブルがないだけで机周りのストレスが減りました.

「立ち上がるたびにケーブルが引っかかる問題」が消えたのは大きいです.


カメラ

Brio 100

ビデオ通話用に使用しています.

普段そこまで高画質を求めているわけではないのですが,ノートPCだと内蔵カメラがありますが,それよりは映像が安定していて便利です.(そりゃそう)


使ってみた感想

今回,デスク環境をまとめて整えたことで,かなり作業効率が変わりそうだと感じています.

特に,

  • 34インチ 湾曲モニター
  • Mac mini M4
  • US配列キーボード
  • トラックボール

このあたりは,単なる機材変更というより「作業スタイルそのもの」が変わる感覚がありました.

また,「環境を整えると作業したくなる」というのも実感しています.

今後は,

  • デスク
  • モニターアーム
  • オーディオ周り
  • 配線整理

などもさらに整えていきたいです.

まだまだ“完成形”ではないですが,少しずつ理想の作業環境に近づけていこうと思います.

GPT-5.5のセキュリティ機能について調べてみた

先日,GPT5.5が発表された.

openai.com

そこでは,セキュリティ機能について強化されたということだったため,調べてみた.


1. 強化されたセーフガード(Safeguards)

GPT-5.5では,不正利用を防ぐための仕組みが大幅に強化されている.

主な特徴:

  • マルウェア生成や攻撃手法の抑制
  • 有害用途と正当用途の判別精度向上
  • 危険な出力の制限・拒否

つまり,

「高性能だが,無制限には使えないAI」

という設計になっている.


2. レッドチーミングによる徹底検証

GPT-5.5はリリース前に,攻撃者視点でのテスト(レッドチーミング)が行われている.

検証内容:

  • サイバー攻撃シナリオ
  • 脆弱性探索の悪用
  • バイオ・化学分野でのリスク

さらに,

  • 社内チーム
  • 外部専門家

による多層的な検証が実施されている.


3. サイバー領域でのアクセス制御

GPT-5.5では,特にサイバーセキュリティ分野において制御が強化されている.

  • 一般ユーザ:厳しい制限
  • 専門家:条件付きで緩和

このような仕組みは一般に:

権限ベースアクセス(Trusted Access)

と呼ばれる.


4. 高リスク能力の分類と管理

GPT-5.5では,特にリスクの高い領域が明確に分類されている.

代表例:

  • サイバーセキュリティ
  • バイオ・化学

これらの分野では:

  • 出力制限の強化
  • 公開範囲の慎重な管理

が行われている.


5. 自己チェック・自己修正機能

GPT-5.5は,出力の品質と安全性を保つために自己チェック機能を持つ.

  • 出力内容の整合性確認
  • 誤りの修正
  • 長い処理での安定性向上

6. エージェント化に伴うリスクと対策

GPT-5.5は,複数ステップの処理を行う「エージェント的」な動作が可能.

その一方で:

  • 自律的な判断
  • ツール操作
  • 長時間のタスク実行

といったリスクもある.

これに対して:

  • 行動制限
  • ツール使用の監視
  • 実行前チェック

といった制御が導入されている.


まとめ

GPT-5.5のセキュリティは次のように整理できる.

項目 内容
能力 非常に高い(攻撃にも応用可能)
制御 それ以上に強化されている
特徴 権限ベースアクセス+出力制御

最も重要なポイントは:

  • 権限に応じた制御(Trusted Access)
  • 高リスク領域の明確な管理
  • 出力の安全フィルタ

おわりに

生成AIは「便利さ」と「危険性」が表裏一体の技術である.
GPT-5.5はそのバランスを取るために,かなり洗練されたセキュリティ設計が施されている.

今後は,

  • セキュリティ研究への活用
  • 教育分野での安全利用
  • 実務でのリスク管理

といった観点での活用が重要になるだろう.

参考文献

NICTER 観測レポート 2025 まとめ

NICTER観測レポート2025から見る最新サイバー攻撃動向まとめ

国立研究開発法人情報通信研究機構NICT)サイバーセキュリティ研究所が公開した
NICTER観測レポート2025 では,ダークネットおよびハニーポット観測に基づく
最新のサイバー攻撃動向が詳細に報告されています.

本記事では,セキュリティエンジニア・研究者視点で
特に重要だと感じたポイントを中心に分かりやすく整理します.


NICTERとは?

NICTER(Network Incident analysis Center for Tactical Emergency Response)は,
NICTが運用する大規模サイバー攻撃観測基盤です.

を通じて,インターネット全体の脅威動向を把握しています.


2025年のダークネット観測の全体像

観測パケット数は過去最多を更新

2025年のダークネット観測では,

  • 1 IPアドレスあたり年間 約250万パケット
  • 観測開始以降で 過去最多

となり,サイバー攻撃関連活動の活発化が引き続き確認されました.

特に,海外組織による大規模スキャンが継続的に観測されています.


観測パケットの約55%は「調査目的スキャン」

観測された全パケットの内訳を見ると,

  • 既知組織の調査スキャン:約34.4%
  • 未知組織の調査スキャン:約20.6%
  • 合計:約55.0%

と,半数以上が「調査・研究目的と推定されるスキャン通信」でした.

一方で,攻撃関連パケット(non-scanner)も依然として大量に存在しています.


宛先ポートから見る攻撃トレンドの変化

Telnet(23/TCP)は減少傾向

最も多く観測された宛先ポートは引き続き 23/TCPTelnet でしたが,

  • 2023年:27.1%
  • 2024年:17.9%
  • 2025年:14.4%

と,年々割合は減少しています.

これは,単一ポート集中型から多ポート分散型への移行を示唆しています.


多様なIoT向けポートが攻撃対象に

2025年は,

など,多様なIoT機器向けポートへのスキャン・攻撃が増加しました.

「その他ポート」の割合も 65.8% に達しており,
IoTマルウェアの進化が強く感じられます.


DRDoS攻撃の観測状況

2025年に観測されたDRDoS攻撃は,

  • 全世界:約8,285万件
  • 日本国内:約90万件

でした.

特徴として,

  • 絨毯爆撃型DRDoSの継続
  • NTPを悪用した攻撃件数の減少

が挙げられています.


IoTボットの新たな動き

Mirai以外のIoTボットが主流に

2025年は,

  • Miraiの特徴を持たないIoTボット
  • Mirai感染ホスト数を上回るケース

が観測されました.

特に,

を対象とする新系統のIoTボットが増加しています.


RapperBotの終息とMountBotの登場

前年に勢力を拡大していた RapperBot は,

  • 2025年中頃に活動が沈静化

一方で,

  • MountBot という新たなIoTボットが登場
  • DVRや家庭用ルータを中心に感染活動を展開

していることが確認されました.

IoTマルウェアの世代交代が進んでいる点は要注意です.


まとめ:2025年の脅威トレンドから見えること

NICTER観測レポート2025からは,次のような傾向が読み取れます.

  • サイバー攻撃関連通信は引き続き増加
  • 単一ポート依存から多ポート分散型へ移行
  • Mirai依存から脱却したIoTボットの増加
  • 調査スキャンと実攻撃の境界がより曖昧に

ダークネット観測は,
「今まさにインターネットで何が起きているか」 を知る上で
非常に重要な指標です.

今後もNICTERの公開情報を継続的に追い,
防御・検知の設計に活かしていく必要があると感じました.


参考資料

NW構築 体験談

目次

はじめに

今回,とあるイベント会場のNW構築に学生スタッフとして参加してきた. この記事では,NW構築でやったことや携わってみての感想などを書いていく.

NW構築学生スタッフの仕事内容

  • ネットワーク設計:会場の参加者に無線LAN,有線LANを提供
    • NW設定・構築・運用・撤去(ほぼ0からスタート)
  • その他
    • 受付,マイク担当など

これまでのNW構築の経験

これまで,大規模会場でのNW構築は未経験で,ローカル環境で小規模のNWを作って遊ぶ程度だった. NW機器(実機)の設定に触れたこともほとんどなく,見たことはあるが触ったことはないレベルだった.

活動記録

キックオフミーティング

某日,キックオフミーティングが開催された.
自己紹介や活動内容,スケジュール,構築するNWの概要などを確認した.

学生スタッフは6人で,全員がネットワーク・セキュリティを研究分野とする学生だった.
前年に参加した学生もいたが,多くはNW構築の実務経験がないとのことだった.
顔合わせを通して,皆さんやる気に満ち溢れている印象だった(やる気は負けてないはず,たぶん).

この日からDay0までに,各企業様が提供してくださるNW機器の担当をアンケートで決定.
概要がつかめたため,当日までにドキュメントを読み,操作方法をある程度身に付けて臨んだ.

Day0

明日の開催に向けて準備開始.
まず,会場を歩き,電源の位置やAP,SWの設置場所を確認した.

続いて,物理ケーブル(UTPケーブル)の施設と長さ調節を実施. 特に人通りの多い場所では,ケーブルを踏まれないようテープで確実に固定した. 引っかけて抜けると,会場全体の動きを止めかねないため,慎重に作業した. たぶん,過去1,テープを切り貼りしたかもしれないww

階段付近の配線固定
メイン会場での配線固定
配線作業中に,ケーブルを中央に通すための幅広テープが目に留まった. このテープは中央部分に粘着剤が無く,両端のみが強い粘着力を持つ構造になっている.

中央が非粘着であるため,ケーブルに糊残りが生じにくく,後から位置調整や取り外しが容易である. 一方で,両端の粘着部はしっかりと固定できるため,配線を安定して保持できる点が特徴である. 商品リンクは以下.

ダイヤテックス パイオラン 仮設コード固定用テープ

物理的な配線作業が一段落したため,次の工程として論理設定に取り掛かった. SWやAPの初期設定を進めることになったが,これらの機器は普段から頻繁に触れているものではなく,設定項目も多いため,作業開始当初は難易度が高いと感じた.

特に,用語や設定画面の構成に慣れていないこともあり,一つ一つ内容を確認しながら慎重に作業を進める必要があった. 一方で,クラウド経由での管理や設定が可能であったため,直接機器に触れる場合と比べて状況を把握しやすく,設定の反映や確認も比較的スムーズに行えた.

最終的には,周囲のメンバーと相談しながら設定内容を確認し合い,試行錯誤を重ねつつも,無事に必要な初期設定を完了させることができた.

NOC部屋でのゲートウェイ設定

会場へ搬入後,APへの接続テストを行い,問題なく通信できることを確認した.

▼会場に設置したAPやSWたち

無事クリアし,明日のDay1へ続く.

Day1

早めに到着し,まずネットワークの稼働状況を確認. イベント開始前は,どんなトラブルが起こるかわからず,ワクワクと緊張が入り混じる時間だった.

本番中は,APやSWの稼働監視や,その他の会場運営を担当として分担. 複数のツールを使って機器を監視する作業が新鮮で,リアルタイムに状況が把握できる点がとてもありがたかった.

  • 使ったツール群

▼管理画面

メインのセッションが終わって,食事会の準備中,トラブル発生.

確認された事象として,特定のL2区間においてICMP pingの到達率が断続的に低下していることが観測された. また,無線LANクライアントがDHCPによりIPアドレスを取得できず,インターネットへの疎通が確立できない事象も発生した.

これらの問題に対する調査として,まず会場転換に伴うケーブル破損の可能性を疑い,LANテスターを用いて物理層の確認を行ったが,配線には異常は見られなかった. 次に,スイッチポート自体の問題を想定し,接続ポートの変更を実施したものの,事象は継続した.

最終的に,スイッチ内部の挙動に起因する問題の可能性を考慮し,再起動を行ったところ,通信状態が正常に復旧することを確認した.

障害発生時のdeadman

こういうネットワークトラブルが起きると,あれこれ悩む前に,まずはL3あたりから順に見ていくのが大事だと実感する. そこで疎通が取れていれば上位層を疑えばいいし,取れていなければ下位層に目を向ければいい. ping一つで,切り分けの方向性がぐっとはっきりする.

多少,利用者には迷惑をかけてしまったが,想像していたより早く復旧できて,作業後は素直にホッとした.

こうして慌ただしかったDay1を終え,作業はいよいよ最終日のDay2へと続いていく.

Day2

この日も早めに会場へ到着.

前日にメイン会場で催し物が行われた関係で,電源タップがすべて抜かれていた. そのため,最初の作業は電源タップの再配置と固定から開始.

またしてもテープをたくさん切り貼りした.

次に会場内の無線APの接続テストを実施. 一見問題なかったが,数台のAPが落ちていたとの報告があり,すぐ復旧したため大きな影響は出なかった.

午前は特に問題なく終了し,少し早めの休憩へ.

午後のイベントでは,会場の一部の部屋が未使用になるため,影響が出ない範囲で機器やケーブルの回収作業を行った. メイン会場に影響が出ると困るため,メンバー同士で確認しながら慎重に回収した.

イベント終了間際には,今回のNW構築の運用報告と,各自の学びや感想を共有し,全体の活動を締めくくった.

▽運用報告の一部

  • ユニークDHCPの払出数:286個

    参加人数が100人ちょっとだったので1人2デバイス持っている想定だと,妥当な数字かなと

  • トラフィック状況

    • Download:Max 約450 Mbps
    • Upload:Max 約200 Mbps

まとめ

当初は「本当に自分にできるのか」と不安を感じていたが,チームでコミュニケーションを取りながら試行錯誤を重ね,最終的には最後までやり切ることができた. 小さなトラブルの原因を探り,切り分けて解決していく過程は,大きな学びとなり,今後必ず役に立つ経験になったと感じている.

今回の活動は,非常に貴重で有意義な時間だった. 実践的な経験がないまま社会に出るよりも,学生のうちに一歩踏み出し,現場での経験を積めたことは大きな意味がある. この経験を今後の糧とし,さらに成長していきたい.

そして,これから多くの学生がこの活動に参加し,同様の経験をしてほしいと強く思う. 以上で,今回の体験談を締めくくる.

余談

今回,会場には企業ブースが設置されており,ノベルティをたくさんいただきました.

頂いたノベルティ

Thank you.

Melgeek O2 レビュー

目次

はじめに

現在使用しているキーボードはキーストロークが高くさらにフレームも高さがあった.そこで,リストレストでカバーしていた.しかし,リストレストが逆にストレスに感じた.そこで,リストレストが必要ないキーボードを探すことにした.laptopのようにキーストロークが低すぎるのも打ちづらさを感じるので,ある程度,打っている感覚があるキーボードに絞って探した.そんな中,AmazonBlack Fridayが始まった.このチャンスを逃すわけにはいかないと思い,Melgeek O2を見つけた.本来,約22,000円ですが,Black Fridayで20%OFFの約15,000円でした.即買い.

MelGeek O2 メカニカルキーボードwww.melgeek.com

今回は,この購入したMelgeek O2のレビューを行います.

レビュー

外観

正面
裏面
重さ

外観は上の写真のとおり.
フレームは,クリアガラスでキーの色はホワイトと透明感のあるデザインになっている.
EscとEnterの配色はデフォルト.
重さは648gと軽量で,持ち運びも便利である.
デフォルトの配列はMacユーザ向け(画像の配列は自分用にカスタムした後).

性能

PCとの接続には有線(USB-TypeC),2.4GHz無線,Bluetoothの3種類の方法があり,バッテリー駆動で動作する.1回のフル充電でBluetoothモードを使用し,1日8時間のペースだと,100日持つとのこと.
また,スリープ復帰もかなり速く,離席から戻った際に待ち時間を感じることがほとんどない.外出先でも接続方式を切り替えるだけでサッと使い始められるので,携帯性の面でも優秀.

使用感

ロープロだが,ちゃんと打鍵感もあり,ガスケットマウントで柔らかいタッチ,そして音も静かめ.
周りにうるさいといわれることはないだろうww.
あとは,リストレストが不要になり,手首が非常に楽になった. これでたくさん文字が打てるぞーーーー!!
(いったん冷静になって..) キーボード本体が軽く,角度調整もしやすいため,長時間作業していても姿勢が崩れにくい.キーの反応も安定していて,素直に入力できる安心感がある.LEDの明るさや配色も細かく調整できるので,作業環境に合わせて視認性を最適化できる点も気に入っている.

おわりに

多様な接続方式と長時間バッテリーにより,どこでも安定して使える信頼性の高いキーボードだと感じた.ロープロながら打鍵感はしっかりしており,柔らかいタッチと静音性のおかげで周囲への配慮も十分.さらに,リストレストいらずの快適な高さや軽さ,細かく調整できるLED設定など,長時間作業を支えてくれる要素が揃っている. 総じて,携帯性と作業快適性の両方を兼ね備えた,かなり満足度の高い一台といえる.